レコーディング、ライブでいい音を出すために 

いい音で作品を作り上げるために必要になる要素その2
いい音だなあって感じられるためには、楽曲のアレンジも大事な要素になります。
アレンジといい音ってなんか関係あるの?って思う人がほとんどだろうけど、アレンジも重要な要素なんです。
どう関係してくるかと言うと、音の低い方から高い方迄のバランスが影響してくるのです。
きちんと造り込まれた、メジャーなアーティストの作品はアレンジがキチンとしているので、下から上までのバランスは各楽器とうたで、うまくとれています。
一方アマチュアインディーズでありがちなのは、ある帯域ばかりに音が集中していてピークがあったり、全然すかすかの帯域があったりします。
特にこまるのが、ボーカルの帯域、ボーカルのおいしいところにかぶせるように全楽器がかぶって来たりすると、ボーカルを生かすために、楽器や歌に不自然なコンプや、EQをかけたりしなければならなくなったりします。
もう一つよくあるのは、低域のピーク、キック、ベース、ギターの低音域が重なって高音域をマスキングするようになってきます。そうなると、また不自然なコンプEQをしなければならなくなります。
EQで極端にその帯域を削ったりすると、一緒になっているときは問題ないけれど、単独で聞いたときには不自然な音になってしまいます。
もう一つありがちなのは、Aメロ、Bメロとパワーコードでギター2本で刻んできたのに、さびになったら1本がシングルノートになるみたいなアレンジ、さらには、もう1本までがハイフレットのコード弾きみたいになって、いちばん盛り上がるサビなのにスカスカになってしまうみたいなのもみかけます。
あとは、鍵盤系が、ベース音ひいたり、ギターとのコードと同じ帯域でボイシングしたりするのもよくみかけます。
いずれの場合も、たとえもとの出音がよかったとしても、市販のCDのような音にはきこえません。まして出音が悪ければ...
それぞれが、自分がかっこいいと思う音を出してくるだけで、全部合わさったときにどうか、ということが考慮されてない場合が多いとおもいます。
アレンジするときに、他の人がどういう音を鳴らしているのかを意識して聞くことが必要だとおもいます。
参考になりそうな市販のCDを聞いて、それぞれの楽器がどういう役割をしているかという観点で聞いてみるといいとおもいます。